帰省

認知症中等度の父(89歳)は、約3年弱にわたり、脳神経内科に隔月で通院していた

というか、私が連れて行っていた

かかりつけ医には、要介護認定や更新の主治医意見書を書いてもらったり、感謝はしている

しかし、結局は毎回血圧測定と、様子を見ながら、認知症の進行を遅らせるために、アリセプトを毎度63錠ずつ処方してくれるだけだった

父は、物忘れや見当識障害はあるものの、問題行動はなく、その意味では幸い症状は深刻でないと思える

アリセプトを飲み続けている効果だと先生は仰る

そうかもしれない、そうなんだろなと思う

 

通院のために、私は土曜の朝6時半に家を出て、クルマで、高速使って、1時間かけて父を迎えに行き、病院には8時前に着く

隔月といえども、約3年も続けると、これを少々負担に感じるようになって来た

そこで、訪問診療に変えることにした

今日はその訪問診療の初日で、記入が必要な書類があるけれども、父は書けず、代理で書いてあげる必要もあったので、実家に行ってきた…というわけだ

 

自宅を7時に出発して、例のごとくクルマで高速1時間、実家には朝8時に着いた

 

訪問診療は、3人のチームで9時半にやってきた

医師は、母(86歳)が既に訪問診療で3月以来毎月診てもらっている内科の女医さん

内科でいいのかしらとはもちろん思った

しかし、症状に変化がない限り、これまでどおり基本的には様子を見て、同じ薬を処方してもらい続けるだけということになる

ならば、内科でもいいんだろうと思う

両親が同じ先生に一度に訪問診療してもらえるのは一石二鳥だし、通院負担がなくなるのは何よりありがたい

その訪問診療クリニックには精神科もあるらしいので、将来内科で手に負えないことが起きたら、精神科につないでもらえるのかもしれない

 

その日、たまたまケアマネさんの月一度の来訪日でもあり、ついでなので、ケアマネさんとの面談にも陪席して来た

ケアマネさん、猛暑の中、遠路、自転車漕いで来てくれて、ホントにありがとう

 

訪問診療の初診と、ケアマネ来訪にも立ち会えて、帰省はまずまず有意義だったかなと思えた

 

用が済んだので、16時に帰路スタートして、17時半に自宅に着いた

ほぼ1日仕事だった

 

二つの用事の間の待ち時間は、両親とは会話も続かず、正直なところ手持ち無沙汰に感じられた

しかし、こうして両親に会って話を聞ける機会も、もしかすると残りわずかかもしれないし、貴重なんだろなと…

 

それにしても、いつまで両親二人そろって、自宅で過ごせるのだろうか…

いつかは施設入居しなければならなくなるだろうけど、タイミングの見極めが難しい